(前回の)厳選プログラム
こちらのページは、前回の「お城EXPO 2022」の情報となります。
「お城EXPO 2023」の詳細情報は今年の夏以降、決定し次第こちらのページでご紹介いたします。
お城のスペシャリストたちが登壇する特別ステージ。
ここでしか聞けない貴重な講演会、フォーラム、トークショーなどの厳選プログラム。
一部の厳選プログラム(A、B、C、D)はアーカイブ視聴券を12月1日より発売。
詳細はチケット情報をご覧ください。
厳選プログラムへご参加のお客様へ:会場のご案内
・テーマ展示はパシフィコ横浜ノースでの開催、厳選プログラムはパシフィコ横浜ノース隣接のアネックスホールでの開催となります。
・パシフィコ横浜ノースにて入城を済ませてから、アネックスホール(パシフィコ横浜展示ホール2F)にお越しくださいますようお願いいたします。左図の入り口よりご入場ください。尚、入り口には案内看板を設置予定でございます。
・厳選プログラムの各講演、開場時間(お席に着席可能な時間)は、プログラム開始30分前となります。
・厳選プログラム聴講のため移動の際は、一度退場口から出てアネックスホールにご入場いただく形になります。防寒対策・体温調節ができる服装などでご来城くださいませ。
※厳選プログラム指定券の当日券のご購入場所はパシフィコ横浜ノース2Fとなります。お買い求めの上、アネックスホールにお越しください。
お知らせ
12月18日(日)15:30〜16:30 厳選プログラム 天守会場
K:「合戦図屏風の最高傑作「大坂夏の陣図屏風」を読む」ご登壇予定でした井上泰至氏は体調不良によりご登壇キャンセルとなりました。早期の回復をお祈り申し上げます。
当該講演キャンセルに伴うチケット払い戻しについて、チケットご購入のプレイガイドにより異なりますので、下記ご参照ください。
<払い戻し対応期間>12/15(木)~12/23(金)
▼チケットぴあ
https://t.pia.jp/guide/refund.jsp
▼イープラス
https://eplus.jp/sf/refund1
▼ローソンチケット
https://l-tike.com/search/refund/
払い戻しについてのご不明な点は、恐れ入りますが各プレイガイドにてお問い合わせください。
※ワンデイ入城券でご参加いただけるのは本丸御殿会場のプログラムとなります
※1講演ごとにお選びいただき、聴講いただけます
※入城券と一緒に、聴講される厳選プログラム指定券をお買い求めください
本丸御殿会場
12月17日(土) | タイトル | 登壇者 | |
---|---|---|---|
A | 10:10〜11:40 | 「家康の城攻めを採点する」 | 小和田哲男(日本城郭協会理事長) |
B | 13:10〜14:40 | 「三河一向一揆と松平家康」 | 平山優(歴史学者) |
C | 16:00〜17:30 | 「聖地と城 -聖地に築かれた城、城に築かれた聖地-」 | 中井均(滋賀県立大学名誉教授・日本城郭協会評議員) |
12月18日(日) |
タイトル |
登壇者 |
|
D | 10:10〜11:40 | 「今川vs北条vs武田vs徳川 群雄割拠した静岡の城を語る」 | 春風亭昇太(お城好き落語家) 小和田哲男(日本城郭協会理事長) 加藤理文(日本城郭協会理事) |
E | 12:40〜14:10 | 「城から考える徳川家康」 | 千田嘉博(城郭考古学者) |
F | 15:10〜16:40 | 「陣・陣場・陣所の実像 -戦争拠点の正しい姿-」 | 宮武正登(佐賀大学教授) |
天守会場
12月17日(土) | タイトル | 登壇者 | |
---|---|---|---|
G | 12:00~13:30 | 「家康の城と戦略」 | 三浦正幸(広島大学名誉教授) |
H | 14:40〜15:40 | 「家康の江戸を守る大久保忠世・忠隣の小田原城」 | 諏訪間順(小田原城天守閣館長・日本城郭協会学術委員会委員、評議員) |
I | 16:20〜17:50 | 「滝山城を歩く -ビデオでたどる滝山城のすべて-」 | 伊東潤(歴史小説家) |
12月18日(日) |
タイトル |
登壇者 |
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J | 11:40〜12:40 | 「“戦いの城”の歩き方 〜徳川vs.武田の攻防、加越国境城跡群 ほか〜」 | 萩原さちこ(城郭ライター・編集者・日本城郭協会理事) |
K | 15:30〜16:30 | 「合戦図屏風の最高傑作「大坂夏の陣図屏風」を読む」 | 井上泰至(防衛大学校教授) |
本丸御殿会場
12月17日(土)
-
A10:10〜11:40
「家康の城攻めを採点する」豊臣秀吉が次つぎに城を落とし、城攻め名人といった印象があるのに対し、徳川家康はどうやら城攻めを苦手としていたようである。一つの城を落とすのに7年もかかっているし、遠江の掛川城攻めでは、武田信玄から「早く落とせ」と催促されたこともある。家康の城攻めを具体的に追いかけることによって、家康の城攻めの力量を採点したい。
登壇者小和田哲男(日本城郭協会理事長)
1944年 静岡市に生まれる
1972年 早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了
現在 静岡大学名誉教授、文学博士、公益財団法人日本城郭協会理事長専門は日本中世史、特に戦国時代史で、主著『後北条氏研究』『近江浅井氏の研究』のほか、『小和田哲男著作集』などの研究書の刊行で、戦国時代史研究の第一人者として知られている。
また、NHK総合テレビおよびNHK Eテレなどの歴史番組にも出演し、わかりやすい解説には定評がある。
NHK大河ドラマでは、1996年の「秀吉」、2006年の「功名が辻」、2009年の「天地人」、2011年の「江~姫たちの戦国~」、2014年の「軍師官兵衛」、2017年の「おんな城主 直虎」、2020年の「麒麟がくる」で時代考証を務め、2023年の「どうする家康」も担当している。主な著書
『戦国の城』(学研M文庫 2013年)
『黒田官兵衛 智謀の戦国軍師』(平凡社新書 2013年)
『戦国史を歩んだ道』(ミネルヴァ書房 2014年)
『戦国武将』(中公文庫 2015年)
『名城と合戦の日本史』(新潮文庫 2015年)
『戦国武将の実力』(中公新書 2015年)
『東海の戦国史』(ミネルヴァ書房 2016年)
『家訓で読む戦国 組織論から人生哲学まで』(NHK出版新書 2017年)
『戦国武将列伝100 戦国時代に何を学ぶか』(メディアパル 2018年)
『明智光秀・秀満』(ミネルヴァ書房 2019年)
『戦国武将の叡智』(中公新書 2020年)
『人生を豊かにしたい人のための日本の城』(マイナビ出版 2021年)
『戦国城郭に秘められた呪いと祈り』(山川出版社 2022年) -
B13:10〜14:40
「三河一向一揆と松平家康」永禄6年秋、松平家康は、西三河の一向宗寺院と対立し、遂には一向一揆の蜂起を招いた。当時の三河一向宗は、土呂本宗寺を 頂点に、野寺本證寺、針崎勝鬘寺、佐々木上宮寺の「三河三ヶ寺」が門徒衆をまとめ上げており、しかもこれらは二重の土塁と 堀を持つ巨大城郭の偉容を誇っていた。また、本宗寺や本證寺には、寺内町が存在し、多くの商工業者が集い、岡崎城下町を凌 ぐ繁栄ぶりであった。さらにこれらの一向宗寺院と寺内町は、不入権(守護使不入)の特権を得ており、松平氏からの課役を拒 否し続けていた。当時の家康は、永禄の大飢饉という世相と、絶えざる今川方との交戦により、兵粮と矢銭が欠乏し、苦境に 陥っていた。そのため、一向宗寺院に借銭・借米を申し入れつつ、兵粮米の賦課を行おうとしていた。これが不入権と衝突し、 一向一揆の蜂起を招いたのだ。しかも、家康家臣には一向宗門徒が多く、一揆方に味方して、家康に叛旗を翻す家臣が続出した。
若き家康最大の危機を解説する。登壇者平山優(歴史学者)
1964年生
山梨県埋蔵文化財センター文化財主事、山梨県史編纂室主査、山梨大学非常勤講師、山梨県立博物館副主幹を経て、現在、山梨県立中央高等学校教諭
2016年大河ドラマ「真田丸」、2023年「どうする家康」の時代考証を担当主な著書
『武田信玄』『長篠合纖と武田勝頼』(吉川弘文館)
『戦国大名領国の基礎構造』(校倉書房)
『天正壬午の乱[増補改訂版]』(戎光祥出版)
『山本勘助』(講談社)
『真田三代』(PHP研究所)
『武田氏滅亡』(KADOKAWA)
『戦国の忍び』(KADOKAWA)
『武田三代』(PHP研究所 2021年)
ほか多数 -
C16:00〜17:30
「聖地と城 -聖地に築かれた城、城に築かれた聖地-」近年の城郭研究で最も注目されるひとつが聖地に築かれた城郭についてです。城は軍事的な防御施設ですが、その選地は要衝の地だけではなく、古代以来の地域の聖地に築かれる場合があります。一方で城郭内に神社や寺院を構えて聖地する場合もあります。この聖地に築かれた城と、城に築かれた聖地について分析したいと思います。
登壇者中井均(滋賀県立大学名誉教授・日本城郭協会評議員)
1955年生
龍谷大学文学部史学科卒業
(財)滋賀県文化財保護協会、米原町教育委員会、米原市教育委員会、滋賀県教育委員会、長浜城歴史博物館を経て、2011年から滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科准教授、2013年より同教授。
2021年度から滋賀県立大学名誉教授。小学5年生から中・近世の城跡探検をはじめる。現在は日本各地の中世・近世城郭の発掘調査・整備の委員を務める。
主な著書
『ハンドブック 日本の城』(山川出版社 2016年)
『城館調査の手引き』(山川出版社 2016年)
『信長と家臣団の城』(KADOKAWA 2020年)
『中世城館の実像』(高志書院 2020年)
『織田・豊臣城郭の構造と展開』(戎光祥出版 2021年)
ほか共著含め多数
12月18日(日)
-
D10:10〜11:40
「今川vs北条vs武田vs徳川 群雄割拠した静岡の城を語る」戦国時代、静岡の地を治めたのは名門足利家の一門である今川氏でした。静岡は、関東と関西の東西交流の結節点であったため、東から小田原北条氏、北から武田氏が、度々侵攻を繰り返します。今川義元が桶狭間で敗死すると、西から徳川氏も侵攻し、まさに群雄割拠の地となったのです。四家が工夫を凝らして築いた城の特徴を語りつくします。
登壇者春風亭昇太(お城好き落語家)
新作落語の創作活動に加え、独自の解釈で古典落語に取組み、文化庁芸術祭大賞を受賞するなど、新作、古典問わず高い評価を得ている実力派真打。人気番組『笑点』の司会、落語芸術協会会長も務める。
2021年、東海大海洋学部客員教授に就任。来年4月からは新たに設置される人文学部の客員教授となる。
長年にわたる「お城めぐり」が高じ、著書も発行、城郭フォーラムのパネラー、講演、城イベントの出演では、専門家に混ざり高い知識でトークを繰り広げる。登壇者小和田哲男(日本城郭協会理事長)
1944年 静岡市に生まれる
1972年 早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了
現在 静岡大学名誉教授、文学博士、公益財団法人日本城郭協会理事長専門は日本中世史、特に戦国時代史で、主著『後北条氏研究』『近江浅井氏の研究』のほか、『小和田哲男著作集』などの研究書の刊行で、戦国時代史研究の第一人者として知られている。
また、NHK総合テレビおよびNHK Eテレなどの歴史番組にも出演し、わかりやすい解説には定評がある。
NHK大河ドラマでは、1996年の「秀吉」、2006年の「功名が辻」、2009年の「天地人」、2011年の「江~姫たちの戦国~」、2014年の「軍師官兵衛」、2017年の「おんな城主 直虎」、2020年の「麒麟がくる」で時代考証を務め、2023年の「どうする家康」も担当している。主な著書
『戦国の城』(学研M文庫 2013年)
『黒田官兵衛 智謀の戦国軍師』(平凡社新書 2013年)
『戦国史を歩んだ道』(ミネルヴァ書房 2014年)
『戦国武将』(中公文庫 2015年)
『名城と合戦の日本史』(新潮文庫 2015年)
『戦国武将の実力』(中公新書 2015年)
『東海の戦国史』(ミネルヴァ書房 2016年)
『家訓で読む戦国 組織論から人生哲学まで』(NHK出版新書 2017年)
『戦国武将列伝100 戦国時代に何を学ぶか』(メディアパル 2018年)
『明智光秀・秀満』(ミネルヴァ書房 2019年)
『戦国武将の叡智』(中公新書 2020年)
『人生を豊かにしたい人のための日本の城』(マイナビ出版 2021年)
『戦国城郭に秘められた呪いと祈り』(山川出版社 2022年)登壇者加藤理文(日本城郭協会理事)
1958年生
静岡県浜松市(旧磐田郡水窪町)出身
駒澤大学文学部歴史学科卒業 / 博士(文学)NPO法人城郭遺産による街づくり協議会監事、(財)静岡県埋蔵文化財調査研究所、静岡県教育委員会文化課を経て、現在、袋井市立浅羽中学校教諭
主な著書
『織田信長の城』(講談社現代新書 2016年)
『静岡県の歩ける城70選』(静岡新聞社 2016年)
『よくわかる日本の城』 日本城郭検定公式参考書(学研プラス 2017年)
『戦国の山城を極める』(学研プラス 2019年)
『家康と家臣団の城』(KADOKAWA 2021年)
ほか多数 -
E12:40〜14:10
「城から考える徳川家康」徳川家康は信長・秀吉と比べて城づくりの印象が薄い武将です。しかし発掘成果と文字史料を適切に理解すれば、家康は先進的な城を生み出して、近世城郭の成立に大きな役割を果たしたと捉え直せます。この講演で、家康の城のすごさを解き明かします。
登壇者千田嘉博(城郭考古学者)
撮影:畠中和久
1963年生。愛知県出身。
奈良大学卒業。大阪大学博士(文学)。
国立歴史民俗博物館助教授、奈良大学学長を歴任。
専門は城郭考古学。現在、奈良大学 文学部 文化財学科 教授。
文化財石垣保存技術協議会 評議会員。
永青文庫評議員、奈良国立博物館評議員。
日本各地の城跡の調査と整備に携わる。著書
『信長の城』(岩波新書、2013)
『日本の城事典』(ナツメ社、2017)
『石垣の名城』(講談社、2018)
『城郭考古学の冒険』(幻冬舎新書、2021)
ほか多数 -
F15:10〜16:40
「陣・陣場・陣所の実像 -戦争拠点の正しい姿-」武家の戦いの場に成立する仮設拠点としての「陣」には、幔幕を背にして床几に座った鎧武者達が集う時代劇の野営のイメージとは異なり、もっと大規模で多彩な構造の軍事施設が数多く存在した。
源頼朝の奥州侵攻から天草四郎の「島原の乱」に至るまでの、戦場の歴史を動かした「陣」の世界の実像を、最新の研究成果から解き明かしていく。登壇者宮武正登(佐賀大学教授)
北海道出身。
國學院大學大学院 文学研究科日本史学専攻 修士課程修了。博士(歴史学)。
専門は日本中世史・城郭史。
小田原城発掘調査団、佐賀県立名護屋城博物館などを経て現職。
豊臣秀吉の肥前名護屋城跡と諸大名陣跡、吉野ヶ里遺跡などの調査保存に長く従事。
これまでに熊本城、名古屋城、二条城、島原城、原城と幕府軍陣跡、和歌山城、二条城など各地の城郭遺跡の調査・修復指導委員会を歴任。
文化財石垣保存技術協議会 評議会員。
日本城郭協会 学術委員会委員。
日本考古学協会員。著書・論文
「〈陣〉を再考する―武家社会化の仮設要塞の実態―」(『歴博』第114号、2002)
『原城と島原の乱―有馬の城・外交・祈り―』(編著、新人物往来社、2008)
『肥前名護屋城の研究: 中近世移行期の築城技法』(吉川弘文館、2020)
など
天守会場
12月17日(土)
-
G12:00~13:30
「家康の城と戦略」家康の城造りの原点は岡崎城。河岸段丘上の広大な台地に立地し、堅牢な地盤に掘られた空堀は狭くて急峻。高い石垣や壮麗な天守に象徴される信長・秀吉の城とは異次元の旧式で実戦本意の城だった。来襲する敵兵を弓矢の雨で殲滅する家康流の攻撃力と、究極的防衛線を構築する藤堂高虎流の防御力を融合させ、戦略兵器・名古屋城が誕生した。
登壇者三浦正幸(広島大学名誉教授)
1954年生 愛知県出身
東京大学工学部建築学科卒業
工学博士、一級建築士
広島大学工学部助教授を経て、1999年広島大学文学部教授
日本城郭協会評議員、大河ドラマ「麒麟がくる」「青天を衝け」「鎌倉殿の13人」建築考証主な著書
『天守~芸術建築の本質と歴史~』(吉川弘文館 2022)
『図説近世城郭の作事 天守編』(原書房 2022)
『図説近世城郭の作事 櫓・城門編』(原書房 2022)
『近世城郭の最高峰 名古屋城』(名古屋城検定実行委員会 2019)
『城のつくり方図典』(小学館 2005)
『城の鑑賞基礎知識』(至文堂 1999)
ほか多数城館の設計
河後森城馬屋(愛媛県)、吉川元春館跡台所(広島県)、万徳院跡風呂屋(同)、岡山城本丸供腰掛、岡崎城東隅櫓(愛知県)、西尾城二の丸丑寅櫓(同)、浜松城天守門(静岡県)、諏訪原城北馬出門(同)、高根城井楼・城門・倉庫(同)
城館の復元改修指導
福山城天守、今治城鉄門(愛媛県)、大洲城天守(同) -
H14:40〜15:40
「家康の江戸を守る大久保忠世・忠隣の小田原城」天正18年、戦国最大規模を誇る小田原城は、徳川家康の重臣、大久保忠世・忠隣が城主となり、江戸の西を守る城として、近世化への整備が進められていく。ところが、その半ばの慶⾧19年に突如、忠隣は改易となり、小田原城は破却される。近世初頭の小田原城はどのようなものであったか、発掘調査の成果を基に考えてみたい。
登壇者諏訪間順(小田原城天守閣館長・日本城郭協会学術委員会委員、評議員)
1960年生
1982年 立正大学文学部史学科考古学専攻卒業
2008年 東京都立大学にて博士(史学)号取得1982年から小田原市教育委員会文化財課にて、史跡小田原城跡住吉堀や銅門、馬出門、小峯御鐘ノ 台大堀切を始めとする発掘調査・史跡整備を担当する。2010年からは観光課に異動し、天守閣耐震改修・展示リニューアルを担当する。2013年から天守閣館長に就任し、現在に至る。
主な著書
『よみがえる小田原城』(小田原城天守閣特別展図録、2013年)
「小田原北条氏の本城と支城」『小田原北条氏の絆』(小田原城天守閣特別展図録、2017年)
「小田原城の歴史」『戦国大名北条氏の歴史』(吉川弘文館、2019年)ほか多数 -
I16:20〜17:50
「滝山城を歩く -ビデオでたどる滝山城のすべて-」東京都八王子市にある滝山城は、その考え尽くされた縄張りによって絶大な人気を誇る中世城郭です。今回は実際に滝山城を訪れ、その時に収録した映像を流しながら、その縄張りの妙と遺構の数々を説明していくという趣向です。講演と映像がミックスされているので、より理解が深まると思われます。
登壇者伊東潤(歴史小説家)
小説家・歴史作家。早稲田大学社会科学部卒業。
小説作品以外の著作に、『合戦で読む戦国史 歴史を変えた野戦十二番勝負』(幻冬舎新書)、『歴史作家の城めぐり【増補改訂版】』(同)、『城を攻める 城を守る』(講談社新書)、『平清盛と平家政権 改革者の夢と挫折』(朝日文庫)、『戦国北条記』(PHP研究書)、『敗者烈伝』(実業之日本社)がある。
2022年10月に関ヶ原の戦いを描いた『天下大乱』(朝日新聞出版)が、11月には『もっこすの城 熊本城築城結末』(KADOKAWA)の文庫版が、12月に大坂の陣を描いた『家康と淀殿』(幻冬舎)が刊行される。伊東潤公式サイト https://itojun.corkagency.com/
ツイッターアカウント @jun_ito_info
12月18日(日)
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J11:40〜12:40
「“戦いの城”の歩き方 〜徳川vs.武田の攻防、加越国境城跡群 ほか〜」戦いは、総力戦です。複数の城の連動や街道との関係に着目し、俯瞰的に経緯や背景に迫ることで、戦いの動向が立体的にイメージでき、目の前の城の機能や特徴も見えてきます。
加賀の前田利家と越中の佐々成政の攻防の舞台、国史跡「加越国境城跡群及び道」(切山城・松根城・小原越)を中心に、その楽しみ方をお話します。登壇者萩原さちこ(城郭ライター・編集者・日本城郭協会理事)
小学2年生のとき城に魅せられる。
執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演、アドバイザー業務など行う。
(公財)日本城郭協会 理事/学術委員会学術委員
(一社)城組 理事長主な著書
『お城へ行こう!』(岩波ジュニア新書 2014年)
『城の科学〜個性豊かな天守の「超」技術〜』(講談社ブルーバックス 2017年)
『江戸城の全貌』(さくら舎 2017年)
『地形と立地から読み解く戦国の城』(マイナビ出版 2018年)
『続日本 100名城めぐりの旅』(学研プラス 2018年)
『小学生のミカタ 日本100名城のひみつ』(小学館 2019年)
『日本の城語辞典』(誠文堂新光社 2021年)
『日本100名城と続日本100名城めぐりの旅』(ワンパブリッシング 2022年)
ほか多数そのほか、新聞や雑誌、WEBサイトでの連載、共著、監修多数
公式サイト「城メグリスト」https://46meg.com/
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K15:30〜16:30
「合戦図屏風の最高傑作「大坂夏の陣図屏風」を読む」大坂城の落城は、武の時代の終りを告げる戦いであり、平和をもたらした家康はヒーローとなる。ところがこれを描いた傑作の合戦図屏風は、それだけを描いたわけではない。戦さの実相とはどのようなものだったのか、それを書き残す意識まで紹介してみたい。
登壇者井上泰至(防衛大学校教授)
1961年生
上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学
防衛大学校助手・講師・准教授を経て、2012年から防衛大学校人間文化学科教授
1998年ごろから近世軍記の研究を開始、現在は合戦図屏風や信長・秀吉・家康のイメージ形成を中心に研究を進めている主な著書
『近世刊行軍書論』(笠間書院 2014年)
『関ケ原はいかに語られたか』(編著、勉誠出版、2017年)
『関ケ原合戦を読む―『慶長軍記』翻刻・解説』(共編著、勉誠出版、2019年)
『信長徹底解読』(共編著、文学通信、2020年)
『家康徹底解読』(共編、文学通信、2022年)